ファッション

「ジョルジオ アルマーニ」2015年春夏ミラノメンズ 理論と感覚の双方が冴える

 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、アルマーニらしさを全面に押し出し、顧客の要望にしっかり応える理論と感覚に基づくラインアップだ。

 アンコンジャケットの帝王として名を馳せたアルマーニにとって、快適に楽しめるジャケットは欠かせない。そこで今シーズンも提案するのは、ジャージーで作るカーディガン感覚の“羽織る“ジャケット。この感覚はコートにさえ及び、フリュイドな生地で作るトレンチコートがファースト・ルックとして現れた。コートの丈は、裾が風になびく様子を楽しむため、通常より少し長いくらいのアンクル丈。こうしたコートやジャケットに合わせるのは、左右に1つずつのタックを刻みつつも、足元で急速に細くなるテーパードパンツ。大きく膨らんだりリラックスマインドに溢れたりのトップスだからこそ、ボトムスでスタイル全体を引き締める。アルマーニのスタイルは、実に理論的だ。1つのアイテム、もしくはその素材が決まると、さまざまな理論に基づき、その1点はスタイルへと発展する。理論的だからこそタイムレスで、いつの時代もアルマーニらしさを失わない。

 そんな理論的なコレクションに感覚的に加えたのは、人間なら誰もが求める「若さ」だ。コレクション全体はネイビーや緑青、ダルカラーなど大人っぽい色使いだが、時折エンジのギンガムチェックを加え、若々しさをアピールする。水玉のモチーフも同様。レザーブルゾンなどを彩った。足元の厚底スニーカーも、王道スタイルを若々しく見せるのに一役買っている。理論と感覚。双方の共存がアルマーニのクリエイションを支えていることを再認識させた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。