「シャネル(CHANEL)」が直営店として運営する東京・表参道の「シャネル ビューティ ハウス(CHANEL BEAUTY HOUSE)」が9月3日で閉店する。当初から期間限定で計画しており、1年5カ月で終了する。
同店は昨年4月、世界で唯一のビューティ商品のみを扱う路面店としてオープン。1、2階で構成(延床面積は約150平方メートル)し、メイクアップからスキンケア、フレグランスまで全商品がそろう店舗として注目された。デジタルツールを活用したメイクアップやフレグランスのコンサルテーションサービスのほか、メイクアップ商品のバーチャルトライオンなどのサービスを提供してきた。また、世界に先駆けて香りのパーソナライズ体験プログラム「ランコントル」を導入。同プログラムは、香りを含んだ“空気”を拡散する特別なデバイスを使用する。デバイスの前でスタートボタンを押すと、複数の香りがディフューズ(拡散)され、好みの香りを選択すると嗜好やその日の気分に合った2つのフレグランス商品が提案される。
2階のポップアップスペースでは、ブランドの世界観に浸れるインスタレーションを展開。コンセプトを定期的に入れ替え、テーマに合わせて建物の外観の装飾も変化させた。昨夏は、秋の新商品“レ キャトル オンブル ツイード”をフィーチャーしたキャンペーンを実施。会場を架空の出版社“ツイード&パートナーズ”に見立て淡いピンクのツイードの空間を作り、ブランドにとってアイコニックなツイードの世界観を発信した。9月3日まで、人気フレグランス“チャンス”の4つの香りを試せるインスタレーションを開催する。ワークショップのほか特別限定アイテムも用意する。同店最後のインスタレーションは「シャネル ビューティ ハウス」のLINEアカウントから予約できる。
同ブランドは、「『シャネル ビューティ ハウス』では今までにないブランド体験を提供できた。同店で得られた知見を今後のより良いブランド体験に生かしていく」とコメントしている。