注目は、デザイナーの宮前義之自身が飛行機から撮影した空の写真をプリントした生地にプリーツをかけ、その上にさらに雲の転写プリントをのせたドレスやスカート。動く度にプリーツの下からのぞく夕焼け空の色が美しい。
また、昨シーズン多用した「3D スチームストレッチ(タテ糸とヨコ糸両方にストレッチ糸を使用した布を蒸気の熱で収縮させ服を成型する製法)」は、コットン混の素材に部分的に用いることで、グラフィカルなフォルムを描きつつも、よりリアルなアイテムに。「リングプリーツ(曲線折りのプリーツ)」のアイテムは、空の色の変化を表したグラデーションの布を用いたり、途中で布を切り替えることで進化している。そのほか、ケミカルウォッシュ加工からヒントを得た曇模様のデニムアイテムや、編みのテンションを途中で変えることで光の線をイメージしたニットなどを提案する。