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「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」2015年春夏パリメンズ 得意のパッチワークで目指したのは野良着!?

 「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、能の最中に流れる雅楽とともに始まった。登場したのは、藍で染めたようなインディゴブルーのセットアップなど。柔道着を思わせる刺し子風の生地を使い、小紋をのせたマオカラー風のシャツを合わせる。もちろん、ブランドならではの異素材による切り替え「ハイブリッド」は健在。ラペルにデニムをあしらい、ポケットはレザーで切り返すと、ジャポニズムなジャケット&パンツは、いつも通りの「ジュンヤ マン」のクリエイションに昇華していく。

 雅楽が盛り上がり、「ヨ~ッ」や「ハッ」などの掛け声がBGMとして流れ続けると、ジャポニズムの様相はより深まっていく。ステンカラーのコートやマウンテンパーカには、背中に家紋を模したプリント。菊や松皮菱など、和テイストのジオメトリック柄をのせたフーテッドブルゾンも登場する。足元は雪駄。手には風呂敷。股引のようなレギンスパンツも登場する。

 終盤は、得意のハイブリッドを存分に披露したジャケットの数々。“ツギハギだらけ”のジャケットは、農民がほつれるたびに当て布をして着続けた野良着さえ思わせた。

COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN x コレクションの記事

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