ファッション

「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」2015年春夏パリメンズ 現代のラグジュアリーストリートに欠かせない要素を凝縮

 「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」の2015年春夏コレクションは、ロンドンやミラノでも見られたネオ90年代のムードを、「ジバンシィ」ならではのゴスとテーラードを同居させてラグジュアリーに昇華した。モノトーンのテーラードジャケットの裾からインナーを少しだけ見せ、ワイドショーツとハイカットスニーカーを合わせるといったIラインを強調する90年代のリミックスレイヤードだ。メゾンならではの上質な素材と仕立てによって、品格漂うストリートスタイルにまとめている。モノトーンが中心だが、アクセントとして幅広のバンドやラインを随所に走らせた。

 リカルド・ティッシ流のラグジュアリーストリートには、90年代の着こなしを現代にブラッシュアップするキーディテールが随所に落とし込まれている。例えばオーバーサイズのトップスには、オーガンジーのように薄い素材を重ねることで、軽くてエレガントなレイヤードが一枚で完成。かつての重ね着は重みのあるグランジ感を漂わせていたが、現代ではよりクリーンな見た目と軽さが欠かせないポイントだ。それぞれの生地に異なるラインを走らせ、重ねていることを強調しつつ表情を豊かに見せている。トランスペアレントな素材は、重たくなりがちなレイヤードに軽さと抜け感を生み出すキーマテリアルになりそう。後半は、桜の花をプリントしてパールを散りばめたピースが相次ぐ。自然に着想したヘルシーなアイデアを盛り込むことで、強さの中に共感を誘う現代のラグジュアリーストリートを完成させた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。