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ワコールHD4〜6月期はピーチ・ジョンや国内事業が苦戦 海外事業は復調路線

ワコールホールディングス(HD)の2023年4〜6月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比0.5%減の487億円、営業利益が同10.4%増の27億円、純利益が同18.0%増の28億円だった。営業利益の増益は、前年同期に子会社整理による費用を計上した反動によるもの。

国内ワコール事業の売上収益は同2.9%減の237億円、営業利益は同30.7%減の5億6100万円だった。物価上昇による選別消費で高級ラインの「ユエ(YUE)」や「サルート(SALUTE)」は好調だったが、主力ブランドの「ワコール(WACOAL)」や「ウイング(WING)」が苦戦。実店舗で新規顧客の獲得ができず、原価高騰の影響もあり、利益が目減りした。海外ワコールは、売上収益が同3.5%増の188億円、営業利益が同38.0%増の18億円。欧州は「エロミ(ELOMI)」や「ファンタジー(FANTASY)」などの主力ブランドや水着が堅調に推移した。米国のインティメイツオンライン(IO社)の赤字幅の縮小や中国ワコールの黒字回復により増収増益だった。

ピーチ・ジョン事業は、売上収益が同6.2%減の27億円、営業利益が同65.1%減の1億3400万円だった。マーケティングによる主力製品は好調に推移したものの、新作の売り上げが見込みを下回り、ECシステム更新に伴う経費増加が影響した。

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