このブランドを立ち上げたきっかけについて安部は、「コロナ禍では、欧米からの注文が全てストップしたため、インドの工場が閉鎖した際に、『私が洋服をつくって販売しよう』と企画を始めた」と話す。彼女は、D2Cジュエリーブランド「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」のディレクションを手掛けていたときから、「インドに学校を建てるプロジェクト」などを通してインドを支援してきた。「スミエレ」をスタートしたのも、インドの職人への支援および、ジャイプール郊外にある子どもたちの教育施設へ売上金の一部を寄付するのが目的だ。
安部は、「いつか一緒にNGOを作ろうと話していたインドにいる友人たちとは、利益をどのように還元するか相談してきた」と言う。インド愛の強い彼女だが、コロナ禍では現地入りすることもできず「スミエレ」を立ち上げるにあたり、リモートで現地の職人と何度もやりとりをしたという。今後も、新しい柄やデザインが増える予定だ。
ドレスとパジャマの2型4柄で、価格は各1万6500円。「アドリン ヒュー」と「エル・ショップ(ELLE SHOP)」のオンラインサイトで販売中だ。