ファッション

「アトリエ ヴェルサーチ」2014-15年秋冬オートクチュール・コレクション “アンドロジナス”なクチュールという新提案

 7月6日、2014-15年秋冬オートクチュール・コレクションがスタートした。初日を飾った「アトリエ ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)」ではドナテラ・ヴェルサーチの新しいクチュールへの挑戦に大きな拍手が起こった。

 紫のベルベットのランウェイが施された会場で、ファーストルックに登場したのは、ネイビーのセットアップ。胸元と背中が大きく開いた短めの丈のトップスと、深いスリットの入ったタイトなロングスカート。肩のラインは丸みを帯び少し大きめだ。ウエスト部分は、コルセットが透けて見える。続いて登場したのは、細いビニールを幾重にも巻き付けて形作られた、前の大きく開いた紫のペタルスカート。トップスは片手のみが長袖のアシンメトリーでグラデーションが美しく、体にフィットしている。このアシンメトリーがポイントで、片方のお尻が見えるほどスリットが深く入っている、または片方のウエストが透けているドレスなど、アシンメトリーな生地で覆われている部分の肌をあえてあらわにすることで、得意とするセクシーなスタイルを上品にクチュールに取り入れた。片足だけパンツが施されたタイトドレスは、深いスリットが入っているのに極めてマニッシュ。アンドロジナスなクチュールという斬新な提案だ。ラストはレオタードのようなトップスに、シルクやレザーを巻き付けただけのようなイヴニングドレス。自在に動く躍動感のあるドレスも新鮮だ。

 「『アトリエ ヴェルサーチ』は本物のクチュールを提案するメゾン。生地の一部をはぎ取ったり、再構築したりすることで、クチュールをモダンに進化させたかった」とドナテラ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。