ファッション

「トミー ヒルフィガー」2015年春夏NY 70年代ロックンロール野外フェスにようこそ!

 ブランドネームにネオンが輝くエントランスゲートをくぐると、グリーンの芝が広がる「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」の野外フェス会場に辿りついた。ランウェイ中央には、カラフルな花が無数に散りばめられており、大きな星型の花壇が来場者を迎えた。さらには、今シーズンの着想源である1970年代のミュージックシーンを象徴するビートルズのナンバーが流れ、ショースタートまでの間、ムードを最高潮に高めた。

 来年ブランド設立30周年を迎える「トミー ヒルフィガー」。今シーズンは、ブランドのルーツともいえる、トミーが好きなヴィンテージのロックンロールの黄金期60~70年代のスタイルを、トミー流ロックガールに落とし込んだ。前半は、まさにビートルズが着用していたナポレオンジャケットにヒントを得たような、レジメンタル・ストライプのコートやジャケットが登場。襟元をメタリックレザーに切り替えたり、ストライプのラインにラメ糸を刺繍したり、星モチーフ付きのメタリックレザーブーティを合わせたり、当時のステージ衣装を思わせるきらびやかな要素をポイントに加えた。また、トミーには珍しい全体をパッチワークしたデニムのジャケットやショートパンツ、プリーツのシフォンドレス、ビニールレザーのピーコート、タトゥーモチーフのオールスパンコールのドレスなど、ロックンロールムード全開のアイテムが新鮮だ。今回は、会場にたくさんあった星マークや、モデルのメイクにも使われたタトゥーがキーモチーフ。オーバーサイズのニットカーディガンやゴージャスなシフォンドレス、ファーコートに配した。ショーでは、ミュージシャン、ミック・ジャガーの娘、ジョージア・メイがオープニングを飾り、ドラマー2人による生演奏があるなど、今シーズンの「トミー ヒルフィガー」コレクションを盛り上げる演出にだった。

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