JR新宿駅に直結し、多大なトラフィックがありながら、シーズン初めにキャンペーンを行い、ショップでの受注会開催などを強力に後押しし、さらなる集客と顧客化を推し進めているのが、ルミネ新宿だ。草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長に商況と好調ショップとその要因を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年8月28日号付録「ビジネスリポート」の抜粋です)
WWD:2023年上半期の商況は?
草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長(以下、草薙):売上高の前年同期比は18%増、予算比も8.3%増で好調だった。客数は同14.1%増。4、5月が予算未達だったが、ファッションは堅調に推移した。コロナ禍で低迷していたビジネス層が戻って、平日の夕方以降の売り上げがほぼ復活している。シーズン立ち上げに先行してお客さまに新作提案などを行う“IT'S NEW”WEEKが定着してきており、2、3月の売り上げを引き上げた。春は入学や謝恩会、懇親会などのオケージョンニーズもあり、ジャケットやワンピースなどのキレイめなアイテムが好調。オンオフ兼用のセットアップも良かった。ルミネカードホルダー買い上げが復活し、客単価的にもかなり増えている状況だ。加えて、訪日外国人客もコロナ禍前に比べて9.3%増。台湾が1位で、香港、中国、韓国、アメリカが続き、特に6月の中国の連休の時期が伸びた。
WWD:好調カテゴリーおよび好調ショップは?
草薙:衣料品が同14.6%増で、化粧品が同24.9%増。食品も2ケタ増で好調だった。ファッションの中で一番、伸び率が高くなったのは、セレクトの大型複合店。具体的には「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」、それから「エディション(EDITION)」「ビショップ(BSHOP)」など。これまでルミネ2のほうが全体的に伸び率が高かったが、ルミネ1もこうしたセレクトショップが元気になってきたことで、全体的に伸び率も高まっている。
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