ビューティ

ファーフェッチが8月末でビューティ事業から撤退か 複数の情報筋が伝える

有料会員限定記事

ラグジュアリーECなどを手掛けるファーフェッチ(FARFETCH)がビューティ事業を縮小することが分かった。複数の業界関係者によると今月末の終了を予定しているが、同社はこれについてコメントしていない。昨年2月に買収したビューティECのヴァイオレット グレー(VIOLET GREY)や傘下の英老舗セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)のビューティ事業は継続するという。

ファーフェッチは、ビューティ事業から撤退する最新のファッション・プラットフォームとなる。先立つ3月にはラグジュアリーブランドの中古品を扱う会員制ECサイトを運営するザ・リアルリアル(THE REALREAL)が委託販売ビジネスに改めて注力し、ビューティを含むダイレクトビジネスからリソースをシフトすると発表していた。ある業界筋は「これらのプラットフォームやマーケットプレイスブランドの多くがビューティを取り込もうとしているが、ビューティ事業の運営の難しさを思い知っている。結局のところ、ファッション業界とビューティ業界のやり方は全く違うのだ」と語る。

100以上のプレステージブランドを網羅するも1年で撤退

英国を拠点とするファーフェッチは昨年4月、100以上のプレステージブランドを取りそろえ、ビューティ市場に参入した。同社は性別にとらわれない品ぞろえで差別化を図る "Beauty Beyond Boundaries "と名付けたアプローチにより、小売りの常識を塗り替えることを目指した。情報筋によるとファーフェッチは7月、同社のプラットフォームで取り扱うビューティブランドに連絡を取り、委託販売する在庫の返品またはヴァイオレット グレーでの販売への切り替えを打診したという。ビューティ市場への参入から1年で、コアビジネスであるファッションにリソースを再配分することを選択した。

この続きを読むには…
残り2649⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。