ファッション

「メゾン マルタン マルジェラ」2015年春夏パリ 1940年代の英国に思いを馳せて

 インスピレーション源は、1940年代に英国政府が女性のために発行したパンフレット。戦時中の暗い時代に、女性に楽しみを持ってもらいたいという思いが込められた女性のためのスタイル手帳のようなものだ。

 限られた素材でどう洋服を楽しむか、そんなテーマをウィットに富んだアイデアを乗せてウエアラブルなコレクションを披露した。たとえば、メンズスーツの素材を用いたドレスやショートパンツ、着古したテーラリングスーツとシフォンのドレスをパッチワークしたようなドレス、袖部分をテーラードに切り替えたドレスやネクタイ素材のオーバーサイズコートなど。生地が足りなかったイメージなのか、穴の開いたラップスカートは穴に足を通して大胆に着る提案も。着る人がレイヤードを楽しめる余白を残したウエアをそろえた。いずれもボタンやスナップはなく、アイレットで結ぶスタイルで、曲線的で流動的なフォルムを取り入れ、フェミニニティを添えている。

 トラウザーはやや裾が広がったソフトフレアがメイン。柄はレトロな印象を与えるデイジーが主役で、さまざまなデイジーをハンドペインティングからプリント、ジャカードまでをそろえる。ハンドペイントのウエアも商品化する予定。

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2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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