「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」が選んだ今季のテーマは、光を反射・屈折させるための多面体を指す“プリズム”だ。ハリのある素材で立体感あるコレクションを提案。ワンピースの片側に端切れを何重にも重ねて装飾したり、プリーツをふんだんに乗せることでボリュームを出し、多方向に光が流れるさまを表現した。ダブルラッセルをインクジェットプリントし、服に立体感を出した。カラーパレットは、ピンクやライトブルー、グレーなど、アイコニックなものをベースに選んだ。目を引いたのは、カットソーやコートに大きく乗せたクラシックなオリジナルのイラスト。シュールなアートピース、キャンディーや和菓子の包みのようなプリントアイテムをアクセントに、リズムを付けた。
秩父宮ラグビー場を会場に選んだ理由について、勝井北斗デザイナーは、「サンセットを狙ったがあいにくの雨になってしまった。でも、この雰囲気もスモーキーでなかなか良かった」とコメント。八木奈央デザイナーは、「プリズムを通してみる世界を表現したかった。背景が開けているところでショーを見せたかった」と語った。