ファッション

「エーディグリーファーレンハイト」2015年春夏東京 得意のドレスを封印し、カジュアルウエアでテーマの温度を表現

 「エーディグリーファーレンハイト」は、水銀が凝固する温度-37.89F゜に着想を得た。これまでドレッシーなアイテムを得意としてきたが、今季は、スエットのフードパーカやリブ編みのパンツ、ブランドロゴをグラフィカルに配したTシャツやブルゾンなど、タウンユースできるカジュアルなアイテムが多く登場。グッとカジュアルに変化した。

 さらにデニムやシルクにチタンを吹き付けたオリジナルの素材をメーンに、光沢のあるシャツワンピースやシルバーのテーラードスーツなどを提案。ディテールにノッティング(結び目)や凹凸の少ないフラップを採用。液体が溶けていく様や相反する要素が混在する様を表現した。やわらかな素材には直線的なパターン、ハリのある素材には丸みのあるパターンを用いているのも印象的だ。

 デザイナーの天津憂は、メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク初日に「ハナエモリ」の新ライン「ハナエモリ・デザインバイ・ユウアマツ」のファースト・コレクションを終えたばかりだが、「僕がタウンウエアのみでコレクションを構成するというサプライズを込めた。今季は『ハナエモリ』というビッグブランドの新ラインも手掛け、型数も多く作り体力も今まで以上に使ったが、自身のコレクションは、手抜きでカジュアルにしたのではない。2つのコレクションの同時に発表することにこだわり、自分自身がどうするかを体現したかった」と心中を語った。

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WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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