KIRI「リボルバー」ディレクターが、石黒景太、井口弘史らによるイルドーザーと共に立ち上げた新ブランド「ファイヤーワイヤー(PHIRE WIRE)」が「ヴァーサス トーキョー」に初参戦した。テーマは、退廃的で冷たい空気が漂う“夜の東京港”。ロンドン在住の3Dアーティスト、キム・ロートンが手掛けたCG映像と、KIRIのクリエイションの源である音楽がつくりだす独自の世界観を服に落とし込んだ。暗闇に覆われたランウェイを闊歩するモデルは、ミステリアスな雰囲気だ。黒とネイビーをベースに、ストライプパンツや、バイカラースエット、ナイロンのポンチョ、Tシャツ、バスローブなどを提案。東京湾に生息しているというトビウオをプリントしたTシャツでショーは終了した。
テーマ性を打ち出すための霧がかった演出は、服の全貌を隠した。フィナーレにデザイナーが顔を出すことはなかったが、フロントローに座る“BIG-O”ことオオスミタケシ「フェノメノン」デザイナーが「あ〜い」とかけ声を掛け、幕を閉じた。
なお、「ファイヤーワイヤー」は2015年1月、パリで展示会を開催する予定。現在ブランドの商標は、GR8とリボルバー共同だが、「協議の末、今後変更する可能性もある」(ブランド運営会社)とのこと。