ファッション

「ノゾミイシグロ オートクチュール」2015年春夏東京 擬音柄とフライングダッチマンの演奏で現代社会に警鐘鳴らす3ピース&ボヘミアン

 初のファッションフェス形式で「タンバリン(TAMBOURINE)」とともに合同開催。日比谷のクラブ「ディアナ(DIANA)」で、前シーズンの渋さ知らズに続きアーティストを招いたショーを行なった。

 ショーの冒頭、「ドドン」「ギャーギャー」「ピピピピピ」など、漫画の吹き出しを想起させる擬音「オノマトペ」がスクリーンいっぱいに映し出される。擬音はそのまま、この日メッセージ色の強いインプロヴィゼーションを奏でたロックバンド、フライングダッチマン(FLYING DUTCHMAN)が着用した3ピースのセットアップに落とし込まれた。石黒望デザイナーは、「洪水で家が流されたり火山が噴火したり。服を作っている期間に聞こえてきた悲鳴や爆発音、ザーザーとした雑音を表現した。普段背広は着ないし作らないが、日本人男性を象徴するものとして今回3ピースで作った」と語る。背広と対をなしたウイメンズのスタイルは、カワイイ×ボヘミアン。生地をたぐり寄せたヒダをフリル調にまとめたり、スカートは数種類のファブリックをパッチワーク。ティアード状に重ねて立体的に構築し、一部にプリーツ加工を施して、ボヘミアンなレイヤードを甘くガーリーに仕上げた。アシンメトリーで猥雑なシルエットは同ブランドらしくもあり、漫画やアニメ、カワイイなどの日本カルチャーが持つ過剰なボリューム感を連想させた。

NOZOMI ISHIGURO HAUTE COUTURE x コレクションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。