ファッション

「ケイスリー・ヘイフォード」2015-16年秋冬ロンドンメンズ 進化するグランジレイヤード

 「ケイスリー・ヘイフォード(CASELY HAYFORD)」のグランジが進化している。これまで裾に別の生地を貼り付け、“それ1着で重ね着しているように見える”洋服を生み出していた親子デュオは今シーズン、実際薄かったり、軽かったりのアイテムを何着も重ねることで、現代に生きる戦士のように強いスタイルを生み出した。今シーズンは、ミンクやムートン、テディベアでおなじみのシュタイフ社が生み出したフェイクファー、ボアなど、存在感とボリュームたっぷりの素材から迫力あるアウターを生み出し、“一点豪華主義”的なスタイルを提案するブランドが多いが、リアルなのは「ケイスリー・ヘイフォード」の方だろう。

 レイヤードスタイルを生み出すに際して欠かせないのは、各アイテムの丈の長さだ。半年前の春夏は「ひざ上」が1つの基準だったが、秋冬は「ひざ下」がポイント。特に面白いのは、ウィメンズで言うところの「ミッドカーフ(ふくらはぎの真ん中)」もしくは「ミモレ(同じ意味)」丈まで伸びたフーデッドスエット。ニットやスエットの上にこのアイテムを重ね、さらにジャストひざ丈のチェスターコートやモッズタイプのフーデッドコートを羽織り、スタイルを完成に導く。

 全体的にダークトーンのコレクションでインパクトを放ったのは、フューシャピンクなどのショッキングカラーと、フリースにのせられたテクノ模様。かすれたチェックはメランジュニットと組み合わせると違和感なく溶け込み、重ね着しているのに、いとも簡単に全体のスタイルが調和する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。