ファッション

「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」2015年春夏オートクチュール 10周年を祝う凛としたバンブードレス

 「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」は今年、ブランドスタートから10年目を迎える。ノーカーラジャケットにクロップド丈のワイドのパンツなど、アイテム自体は「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」でも度々登場するスタンダードかつ実用的なものが多いが、繊細な素材使いや装飾、わずかに体から離れてフォームを保つ絶妙なシルエットなど、明らかにプレタポルテとは異なるひとつ上の提案がそこにはある。

 ファーストルックは、ノーカラーのアイボリーのシルクのジャケットで、全体に墨絵のようなタッチで竹の絵がプリントされている。竹は今シーズンのキーモチーフで、繰り返し登場する。その表現の幅が実に広い。ほっそりとしたシルエットで表現する竹。淡いジェイドグリーンやゴールドで取り入れる竹の色彩。ジャカードやレースなど生地自体で表現する繊細な竹の質感。細長いビジューやスワロフスキーの刺繍など装飾で表現する竹モチーフなどアイデアは尽きない。柔道帯風ベルトやジャケットに施す繊細なピンタックもさりげなく縦のラインを強調する。後半のドレスのシーンは黒と青に染め、夜の竹林のイメージだ。

 竹から連想するのは透明感があり、凛としたしなやかな女性像。シャリ感と透明感のあるシルク素材を多用したこともその印象につながる。ドレスにはランニング風トップスを合わせるなど、オートクチュールと言えども現代には欠かせないスポーティーなイメージも押さえられている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。