ファッション

「コーチ」2015-16年秋冬NY 真冬のニューヨークはインパクトのあるコートで勝負

 2月12日、2015-16年秋冬ニューヨーク・ファッション・ウィークがスタートした。初日のハイライトは「コーチ(COACH)」。エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに就任してから3シーズン目を迎えるスチュアート・ヴィヴァースは、就任以来、アメリカならではのモダンさとは何か、ニューヨークらしさとは何かを探求しているようだ。それはシリアスなものではなく、とても軽やかでウィットに富んでいる。ディテールから見ても、彼自身がその探求を楽しんでいることが分かる。

 真冬の極寒のニューヨークには、オーバーサイズのコートが欠かせない。襟もとにボアをたっぷり使用したムートン・コートは、その上から黒のレザージャケットを重ね着しているかのようにレザーを張り合わせているのがユニークだ。もう一つの重ね着風コートは、ムートン・コートとファーを張り合わせているバージョン。やはり襟を大きくし、温かさの機能性とインパクトを兼ね備えている。

 バイカーズ・ルック、星条旗、シルクのバンダナプリントなどのスカーフやニットをスタイリングのポイントに置き、ポップに仕上げた。とくにインビテーションに描かれていたドクロや稲妻、安全ピン、ピンバッチがあしらわれたレザージャケットは遊び心満載だ。足元はボアがたっぷり入ったショートブーツ。肩には、ショルダーバッグをかけコンパクトにまとめている。

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