終盤は、肩や腰に赤や白のファーをあしらった黒のクレープドレスや、エンブロイダリーのワイドパンツなどが登場し、徐々に華やかさを増していく。真っ赤なシースルーのシフォンドレスには、ファーや大きなハト目がいくつも施され、「プロエンザ スクーラー」の得意とする細かいディテールの技による大胆な装飾使いがインパクトを放つ。ショーの中盤でメンズモデルが全身黒のツイードコートとパンツの装いで登場した。メンズコレクションを始める前ふりなのか、それともこのルックに合ったモデルがメンズだったのかが気になるところだ。フィナーレで登場したジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスの2人がそれぞれショーのキーカラーである赤とグレーのニットを着て挨拶すると、大きな拍手が贈られ、コレクションの評価の高さをうかがわせた。
「プロエンザ スクーラー」は3月4日、日本1号店を伊勢丹新宿店3階にオープンする。2月18日から伊勢丹新宿店1階のハンドバッグ売り場でもコーナー展開がスタートしており、今後、日本におけるビジネス展開にも注目だ。