ファッション

「マックスマーラ」2015-16年秋冬ミラノ イメージは浜辺を歩く素顔のマリリン・モンロー

 巨大なスクリーンに映し出されたのは心地よい波打ち際の映像。モデルは打ち寄せる波のムービーをバッグにリラックスして歩く。今季のアイコンは、マリリン・モンロー。ただしイメージしたのはセックスシンボルとしてのモンローではなく、知的な一人の女性としてのモンローだという。インスピレーション源は1962年にジョージ・バリスが浜辺で撮ったモンローのポートレートだ。

 ポートレートの中でモンローが素肌にブランケットをまとったように、今季はどのアイテムもまるで使い慣れたブランケットのように体を優しく包み込む。特に、「マックスマーラ(MAX MARA)」を象徴するキャメルのコートは、肩からふわりと羽織り、ボタンは留めずに素肌を包み込むように着こなす。

 この“着こなす”という感覚は今季のポイントのひとつで、スリムスカートやケーブルニットなどのシンプルなスタンダードアイテムがモデルの表情の作り方や歩き方ひとつで表情豊かに見えてくる。柔らかいモヘアのニットには同色のコルセットドレスを合わせることで女性らしい体の丸みを引き立たせている。小さな千鳥格子のツイードのスカートに大きな千鳥格子のセーターを合わせるなど、定番柄もアイデアひとつで小さな主張に変わる。知的な横顔を演出する伊達眼鏡や、優しい色の柔らかいフラットシューズといったアクセサリーも着こなしのポイントだ。カシミヤ、アルパカ、シェアードミンクなどの柔らかい素材に使う色は、色はナチュラルカラーに加えてバターイエローやミントグリーン、チェリーピンクなど優しいパウダリーカラー。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。