ファーストルックは、ややくすんだ白のヘアカーフで作るオーバーサイズコート。真っ白なスムースレザーで切り替えてラインを描いたり、襟を重ねたようなデザインを用いたりすることで、ワントーンのアイテムにアクセントを加えている。その後もメゾンコードのファーからウールやダウンまでさまざまな素材のアウターが登場するが、体を包み込むようなボリューミーなシルエットが今の気分だ。また、全体のスタイリングの軸になっているのは、“ミニ マキシ”というコンセプト。例えば、白シャツやコンパクトなタートルネックのニットには、ハイウエストのペンシルスカートや、パネリングがIラインを強調するレザーのスカートをコーディネート。逆に、ややフレアに広がるロング丈のトップスには、膝下をファーで飾った細身のコーデュロイパンツを合わせ、長短のコントラストを描いている。
バッグとシューズも、ファー使いとグラフィカルなラインがポイントになっている。バッグには、“ピーカブー”のクラッチが登場したほか、昨シーズンから提案している“トレ バゲット”にも新たな2サイズをラインアップ。丸や四角の立体的なパーツで飾ったアイテムが印象的だ。シューズは全てのアイテムに氷の塊のような“アイスヒール”を採用。ショートブーツを中心にバリエーション豊富に打ち出した。
また、同ブランドはオートクチュール期間中の7月8日、ファーで構成するコレクション「オートフルール」のショーを行う予定だ。