ランウエイショーなどのファッションイベントをプロデュースしてきた、SUNデザイン研究所の大出一博・代表取締役会長が8月11日、心不全のため死去した。81歳だった。葬儀と告別式は近親者で執り行い、大出会長の意思によりお別れ会などは行わない。
大出会長は1942年、栃木県生まれ。67年、SUNデザイン研究所を設立し、国内外の有名デザイナーのショーをプロデュース。新聞やTV、地方自治体が関係するファッションイベントや、日本の伝統美を継承する着物ショーなどを手がけてきた。また、ストップ・エイズや阪神大震災からの復興、難民救済、世界遺産の保護と継承、東日本大震災からの復興支援などのチャリティーイベントをプロデュースして、その価値をファッション界に提案。1996年には、人と人とのコミュニケーションの大切さを実感し、心を学び、五感を育てることを目的とした「葉山文化塾」を構えた。
毎日ファッション大賞の第一回企画賞を個人で、同25回の鯨岡阿美子賞をSUNデザインとして受賞。仕事の傍らで撮り続けた写真も高い評価を受け、「花謡曲」(毎日新聞社)、「ROSE」や「華」「美しい四季・女性」(以上、全て産経新聞社)などの写真集を出版している。