ファッション

「ディースクエアード」2015-16年秋冬ミラノ デザイナーのルーツ、カナディアン・トライバルで祝う20周年

 ブランド設立から20周年を祝うコレクションは、デザイナーの出身地であるカナダのトライバルをモチーフに、彼らの母親の故郷である英国の貴族スタイルと融合した。双子デザイナー、ディーン・ケイティンとダン・ケイティンの信条“ゴージャス&カジュアル”は20年間ずっと変わらない。それはカナダの自然と英国の格式というルーツに彼らが誇りを持っているからに違いない。

 いつものような派手な舞台セットはなし。代わりに用意したのは20段の真っ白な階段だ。シンプルだが、ハイヒールのモデルが階段を一段一段踏みしめるように降りてくる演出からは、20年を機に気持ちを新たにする2人の覚悟を見る。

 ファーストルックは、象徴的なアイテムが詰まったスタイリングで、ウィメンズのデビューショーを彷彿とさせた。スキニーなカーゴパンツにデニムと英国チェックのショートジャケットを重ね着。胸元にはトライバルなインナーがのぞき、耳では大きなビジューのイヤリングが揺れる。足元はワイルドな毛皮を飾った極細のスーパーハイヒールで危なげだか、モデルたちはまっすぐ前を見て自信に満ちて歩く。

 ミリタリージャケットにヴィクトリア調のロマンチックなブラウス、寄木細工のように小さな毛皮のピースをはぎ合わせたフード付きコート、ロールアップデニムに合わせるトライバルなブランケット風コートなど。要所で使われる真っ赤なサテン生地や金糸刺しゅうが英国貴族のムードをプラスする。アイコニックなバッグ、”ツイン ピークス”もエスニック調にアレンジしてある。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。