ファッション

「ディースクエアード」2015-16年秋冬ミラノ デザイナーのルーツ、カナディアン・トライバルで祝う20周年

 ブランド設立から20周年を祝うコレクションは、デザイナーの出身地であるカナダのトライバルをモチーフに、彼らの母親の故郷である英国の貴族スタイルと融合した。双子デザイナー、ディーン・ケイティンとダン・ケイティンの信条“ゴージャス&カジュアル”は20年間ずっと変わらない。それはカナダの自然と英国の格式というルーツに彼らが誇りを持っているからに違いない。

 いつものような派手な舞台セットはなし。代わりに用意したのは20段の真っ白な階段だ。シンプルだが、ハイヒールのモデルが階段を一段一段踏みしめるように降りてくる演出からは、20年を機に気持ちを新たにする2人の覚悟を見る。

 ファーストルックは、象徴的なアイテムが詰まったスタイリングで、ウィメンズのデビューショーを彷彿とさせた。スキニーなカーゴパンツにデニムと英国チェックのショートジャケットを重ね着。胸元にはトライバルなインナーがのぞき、耳では大きなビジューのイヤリングが揺れる。足元はワイルドな毛皮を飾った極細のスーパーハイヒールで危なげだか、モデルたちはまっすぐ前を見て自信に満ちて歩く。

 ミリタリージャケットにヴィクトリア調のロマンチックなブラウス、寄木細工のように小さな毛皮のピースをはぎ合わせたフード付きコート、ロールアップデニムに合わせるトライバルなブランケット風コートなど。要所で使われる真っ赤なサテン生地や金糸刺しゅうが英国貴族のムードをプラスする。アイコニックなバッグ、”ツイン ピークス”もエスニック調にアレンジしてある。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。