今季の主役はくるぶし丈のテーパードパンツ。ジャージーからウールまで多様な素材を使い、裾にスリットを入れたタイプやセンタープリーツを走らせたモノなど幅広くラインアップ。中でも、巻きスカートと一体化したようなデザインはユニークだ。そこに合わせるのは、薄い生地をボンディングしてややふっくらとしたシルエットに仕上げたコートやジャケット。リザード柄のトロンプルイユを施したスエードのジャケットや、ひも状にしたラビットファーで形成するトップス、ヘアカーフの四角いパネルを結び合わせて作るジャケットなどユニークなアイテムもある。
終盤には、手刺しゅうで多彩なアブストラクト柄を描いたクチュールライクなイブニングウエアが登場。思わずため息が出るほど手の込んだ装飾で、アトリエの技術力を見せつけた。
バッグはコロンとした形状のボストンやスクエアのワンハンドルからアクリルのクラッチまでさまざまなシーンに対応するバリエーションを提案。シューズは、横からは太く、後ろは細く見える変形ヒールが特徴だ。