「リーバイス(LEVI'S)」はこのほど、今年で150周年を迎えたアイコンジーンズ“501”のアニバーサリーモデルとして、環境配慮型素材に改良した特別モデルを発表した。アイテムは、植物由来の素材を使った“プラントベース 501”とヘンプ混のセルビッチデニム“501”、循環型デザインを実装した“501”の3タイプで、8月25日に全国の店舗および公式ECサイトで発売する。価格は全て1万7600円。
“プラントベース501”は、重量比で97%が植物由来の素材だ。認証取得済みのオーガニックコットンの生地を、天然の鉱物と廃棄食材由来の染料で染め上げた。パッチはナチュラル・ファイバー・ウェルディング(NATURAL FIBER WELDING)が開発した、100%植物由来の代替レザー“ミラム(MIRUM)”を採用し、インクはバイオブラックTX(BIO BLACK TX)が開発した木材由来の黒色顔料を採用した。ラベルや縫い糸にも認証済みのコットンを使用した。同社は2022年から、循環型デザインの導入を進める。循環型“501”の生地には、オーガニックコットンと、スタートアップ企業のリニューセルが開発した廃棄繊維を原料とする「サーキュロース(Circulose)」を使用した。効率的にリサイクルができるように、単一素材にこだわり、従来合成繊維が用いられるポケットや縫い糸、ラベルはリサイクルコットン、またはその他の代替素材を活用した。
ポール・ディリンジャー(Paul Dellinger)リーバイ・ストラウス グローバル・プロダクト・イノベーション担当バイス・プレジデントは、「“501”を150年間作り続けてきた私たちには、ジーンズを作る最善の工程を追求し続けるチャンスと責任がある。これらのジーンズは、循環型への切り替えを目指してきたこれまでの努力の上に実現できたものであり、今後のイノベーションの基盤となるだろう」とコメントした。