ファッション

「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」2015-16年秋冬パリ 緻密な計算と手作業が生むハニカム・プリーツの服

 同じプリーツでも「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」が最新技術によるファブリック使いであるのに対して、「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」の場合は途方もなく長い時間をかけた手作業によるもの。忍耐強い人の手によるアナログな仕事の積み重ねで新しい形を生む。

 白シャツに黒のポリエステル・サテンのボリュームスカートに始まり、前半は軽やかなスクール・パンク。制服ルックをベースにしながら重たいスタッズではなく、ポリエステルで作った柔らかく大きなスタッズ風ディテールで装飾を施し反抗心をソフトに表明しているようだ。
ハニカム状の生地は、テープ状の生地をひとつづつ手で縫い留めて形成したもの。ベースとなる生地はポリエステルや天竺などさまざまで、畳むとペタンコになるが着ると生地の重みでハニカム状に広がる。完成したジャケットなどは丸く体に沿うのは、仕様書作りの段階で、緻密な計算を行っているから。計算と手作業がフォームを生み出す。

 後半はテープ状のフェイクレザーなどの生地を横に並べて部分的に縫い留めた服。ライダースも背中など一部をこの構造とすることでユニークな服が生まれている。

JUNYA WATANABE x コレクションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。