デンマークのインディーズ・ガールズバンドThe Felinesが書き下ろしたオリジナル曲「プリティー・ボーイ」をバックに、エディが今回フォーカスしたのはパンクロック。音楽を重んじるエディだが、「サンローラン(SAINT LAURENT)」でパンクをピックアップしたのはこれが初めてだという。前身頃にシルバーの装飾が光るドレスはよく見れば1000個近い安全ピンをびっしりと留めている。使う素材はカジュアルだがその手法はクチュール。ギラギラと光るパンキッシュなドレスも近くで見れば極小のスパンコールをびっしりと手で縫い付けていることがわかる。
シグニチャーのアイテムもパンク&フェティッシュにアップデートしており、例えばレザーのライダースにはボンテージのようなディテールをプラス。足元はスパイクを飾ったシューズで、耳には安全ピンのピアスが揺れる。
メンズとウィメンズの共存はいつもながらだが、今季はよりガーリーな顔をのぞかせている。“カーディガン・ジャケット”と呼ぶボーイフレンドに借りたような肩パッド入りのロングジャケットには、大きなリボンを飾ってパニエを入れた“プロム・ドレス”をコーディネート。スカートの丈がこれまでより少しだけ長くなっているのもニュースだ。口紅柄などのモチーフは、米国のピンナップガールのペティ・ペイジから。