テーマは「エキストラ バージン」。トラッド・スタイルをベースに、ウールやカシミヤといった天然素材の持つ美しさや、ありのままの姿をコレクションに込めた。トラッドを代表するチルデンニットのVネックセーターやダブルストライプのセンタープリーツのパンツ、グレンチェックのワンピースやコートの柄は大ぶり。シルエットはクロップド丈のワイドパンツやボリュームのあるロングスカート、ドロップオフショルダーのたっぷりしたコートなど、素材の心地よさに包まれるような、全体的にゆったりとした印象だ。足元は、フリンジにゴールド・チェーンをあしらった厚底サンダルがポイント。各都市のトレンドで見られたスカーフ・へムのアシンメトリーなスカートや、オーバーサイズのケープ風コートも登場した。
キャメル色のコートには、ラクダ(キャメル)の動物モチーフのピンブローチを付けたり、眉毛にエクステンションを付けてギザギザにしたり、ウィットに富んだ遊び心も取り入れている。
また、多くのルックにブラックやブラウンに金の金具が付いたランドセルを持たせた。ショー後のインタビューで熊切秀典デザイナーは、「トレンチコートのように、ブランドを代表するようなアイテムをバッグでも作りたいと思い、ブランドスタート当初のコンセプトである“大人のための子供服”にちなんで、大人が持てるランドセルを作った。ランドセル工場に行き、いろいろ試行錯誤した」とコメント。今後、アクセサリーの強化を図っていくようだ。