ジェーン・バーキンの名曲「無造作紳士(L'aquoiboniste)」が流れる中現れたのは、レオパード柄のラペルが付いた黒いファーのライダースジャケットとスリットを入れたレザーのプリーツスカートを着たブロンドヘアのモデル。頭には縦長のファー帽子のパパーハをのせて、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出す。その後も、身頃に黒いレザーを配したオーガンジーのロングドレスや黒いボアのジャンプスーツとパパーハの組み合わせなど、ファーやレザーを用いた全身ブラックのコーディネートが続く。
中盤、やさしいシャンソンからロックに曲が変わると、ブランドが得意とする西陣織を採用したジャケットやコート、プリーツのロングワンピースが登場する。生地は、山や花が描かれた1970年代のビンテージで、レトロでオリエンタルな印象だ。終盤には、胸元に虎の刺しゅうを左右対称に施したスタジャン風のケープや星条旗や富士山、ドラゴンを多数つけたMA-1やワークジャケットでコーディネートにパンチをきかせた。