アメリカに年商1.7兆円企業の誕生ですね。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を抱えるVFコープや、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」を擁するPVH、そしてラルフ ローレンも超えています。
合併のメリットは、存在感と国際的競争力の増大、経費削減、ポートフォリオのバランス改善など、さまざまあります。雑貨が強いタペストリーと、ウエアが強いカプリでシナジーも高そうです。解説記事はこちら。
第一報でカプリのジョン・アイドル会長兼CEOが「私たちは、この合併が株主に直ちに価値をもたらすことを確信している」と語る通り、カプリの株価は前日比55.7%増の急騰。株主の大喝采が聞こえるようです。
こういうとき、だいたいまっ先に出るコメントが「株主の利益」で、ともするとブランド自体の価値や成長よりも重要そうです。まぁ上場企業だし、主に株主に向けて発信しているのでしょうから、当たり前と言わればそれまでですが、“夢”を売るラグジュアリーやファッションにおいて、結局は株主なんだなと冷める(もとい覚める)瞬間だったりもします。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。