「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はこのほど、イタリアの高級リゾート地として知られるシチリア島のタオルミーナにカフェ併設のリゾートブティックをオープンした。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の主力ブランドである「ルイ・ヴィトン」がイタリアでこのような業態に取り組むのは初めて。
「ルイ・ヴィトン カフェ バイ ティメオ(Louis Vuitton Cafe by Timeo)」と名付ける店舗は、徒歩10分先にある、タオルミーナ初のホテルとして150年の歴史を持つ「グランド ホテル ティメオ(Grand Hotel Timeo)」が運営する。朝食からランチ、夕食前の食事まで終日のサービスを提供し、ロベルト・トロ(Roberto Toro)シェフによる特別なシチリアンメニューも取りそろえる。
インテリアには、ブラジル人デザイナーのフェルナンド&ウンベルト・カンパーナ(Fernando& Humberto Campana)兄弟による“ブルボ(Buldo)”というアームチェアや、青と白のグラフィックパターンで配置されたセラミックタイルやグラデーションブルーのテーブルトップで彩られ、リゾート感と地元特有のムードに仕上げた。専用のエントランスもあり、海を一望できる景観をプライベートな空間で楽しむことができる。
ブティックは、米ニューヨーク州のハンプトンズやフランスのサントロペ、トルコのボドルム、ギリシャのミコノスにオープンしたリゾートブティック同様に、リゾートコレクションの“LV バイ・ザ・プール(LV By The Pool)”をフィーチャー。真っ白なナチュラルオークが印象的な店内には、ビンテージ家具やデザインオブジェ、ガラス棚、ラフィアの壁紙、シチリアらしいマジョリカスタイルのカーペットが飾られている。
主に取り扱う“LV バイ・ザ・プール“のコレクションは、店舗を象徴するように白や青の色彩を用い、水彩画風やグラフィカルにアレンジしたモノグラムなど、さまざまな技法を取り入れている。プレタポルテやバッグ、シューズ、アクセサリーなど幅広いラインアップで、アイコンのトートバッグ“ネヴァーフル(Neverfull)”のスペシャルエディションもそろう。
さらには、「オブジェ・ノマド コレクション(the Objets Nomades)」の家具やインテリアに加え、「ルイ・ヴィトン」が発行する「サマー・リゾート・シティガイド(Summer Resort City Guide)」や写真家スリム・アーロンズ(Slim Aarons)によるコーヒーテーブルブック「イタリアン・リヴィエラズ(Italian Rivieras)」なども販売する。