ファッション

【レポート】「マイケル バスティアン」2016年春夏ニューヨーク・メンズ・コレクション ブレないスタイル。カッコ良すぎるアメリカン

 ブレない強さ。そんな言葉が脳裏をよぎるコレクションだ。「マイケル バスティアン」の2016年春夏メンズは、安心の定番にちょっとだけ新しさを加えたラインアップ。今ドキを追い求め彷徨う若手とは裏腹に、長年かけて築き上げた世界観、アメリカのニューイングランド地方のカジュアルを見せつけた。

 定番は、今シーズンも狂いはない。キーアイテムは、スキッパータイプのラガーポロや、ラフに腕まくりしたチェックシャツ、肘あてをつけたジャケットに、大腿筋を誇るショートパンツと、スキニーシルエットのカーゴなど。すべてはモデルの肉体美を強調するスリムシルエットで、正直、「こんなカッコいい日本人、なかなかお目にかかれない」とため息が出るほど、正統派で抜群のプロポーションだ。

 そこに加えたひと匙の新しさは、たとえば、サファリジャケットにのせたボタニカルプリントや、ジャケットからチラリと見えるパジャマシャツなど。決して多くないが、それが、制約の多いメンズ、特にカジュアルながらラグジュアリーの価格帯に位置するためコンサバ層の多い「マイケル バスティアン」の顧客には、自分の手持ちと合わせる今シーズンのチャレンジアイテムに。それを1つ加えるだけで、定番はたちまち時代感を身につける。

 あくまでリアル。そこに顧客の今に即した、次の何かをちょっぴり加える。アメリカンスポーツウエアの王道は、ここにある。

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2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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