ラグジュアリー業界をけん引するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は巨大なコングロマリットではあるものの、ベルナール・アルノー会長兼CEOを頂点とした“家業”的な性格も持つ。同社にはCEO職は75歳までという規定があったが、2022年5月の株主総会でこれを80歳まで延長する議案が81.6%の賛成多数で可決された。当時、アルノー会長兼CEOは73歳。この“81.6%”という数字には、LVMHを一代でここまで大きく育て上げた同氏の卓越した経営手腕に対する株主らの強い信頼感が見て取れるが、年齢的に後継者問題が気になることは否めない。しかし、そうした意味でもLVMHは盤石だ。アルノー会長兼CEOには、最初の妻との間に2人、現在の妻との間に3人の子どもがおり、それぞれグループ内の要職に就いている。(この記事は「WWDJAPAN」2023年8月28日号からの抜粋です)
華麗なる一族の相関図
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