“ファッションファイル大学”と名付けたトレーニング講座は、真贋鑑定のスペシャリストを養成するためのプログラムだ。スペシャリストからマスター鑑定士まで6段階に分かれている。体験講座では、スペシャリストが参加者に鑑定手順を段階的に説明し、文字や日付コード、金具、刻印、裏地、構造、重量などのディテールを確認していった。
ファッションファイルで販売される全てのバッグは最低2名の鑑定士によって鑑定される。研修生は少なくとも2年間は上長について鑑定を行う。研修生は、ファッションファイルで最も人気のある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の鑑定から始め、そこから「シャネル(CHANEL)」、最終的には「エルメス(HERMES)」へとステップアップする。
シニア鑑定マネージャーのローラ・チャベス(Laura Chavez)は体験講座の中で「私たちの誠実さが全てだ」と語った。仮にファッションファイルが真贋鑑定に失敗した場合、購入者にはギフトカードで補償し、バッグは回収。そのバッグは偽物を保管する場所に格納されるという。同氏によると、ファッションファイルは学習用途でバッグを解体することはあっても、それ以外で破壊することは一切ないという。