不動産クリエイティブ事業を展開するVALMは、千葉県安房郡に1年中プールが楽しめるリゾートホテル、「ボタニカル・プール・クラブ(BOTANICAL POOL CLUB、以下BPC)」を8月25日にオープンしました。プールクラブをイメージした同施設では、プールをメインに、サウナやバーベキュー、プールサイドバーも満喫できるそう! 盛り沢山な内容に、SNSではオープン前から耳の早い人たちの間で噂になっていました。今回は、BPCでの宿泊体験をリポートします。
300種類のボタニカルに囲まれた
リゾート感漂うホテル
BPCは、300種類を超えるユニークなボタニカルに囲まれた空間で、屋外温水プールをオールシーズン満喫できるホテル。プールは、全長約40mの“ブラック プール”と炎を囲うサークル型の“シグネチャー プール”を用意しています。
宿泊棟に用意されているゲストルームは、5タイプ21室。テラス付きの部屋や、プライベートプールを備えたスイートルーム、家族やグループなど最大6人でシェアできる専用プールのある部屋などがあり、料金は1人1泊7万3000円から。中にはドッグフレンドリーな部屋やドッグランもあり、大切なペットと一緒に思い出を作ることができます。プールやサウナは、水着の着用が必須で、好きな時間に利用できます。宿泊は朝食つきで、そのほかのフードやドリンクには追加の料金が発生します。
東京駅から車で1時間半
気軽に味わえる非日常
BPCまでは、東京駅から車で約1時間半。車に揺られていると徐々に風景が移り変わり、やがて東京ではなかなかお目にかかれない緑が広がる世界に。山道を進むと、白を基調としたホテルが出現! 周囲にはコンビニがないので、チェックインの前にお買い物を済ませておけばよかった、とプチ後悔。
エントランスから中に入ると、ボタニカルのコンセプトにマッチした、シトラスやグリーンを感じさせる香りが鼻腔をくすぐります。これが、BPCのシグネチャーのフレグランスのようで、このあともいろんなシーンで登場します。
昼間と夜で雰囲気がガラリとチェンジ
仕事のことは今日だけ忘れて
早速、このBPCの主役であるプールサイドに出てみましょう。全長約40mを誇る“ブラック プール”(※利用は13歳以上のみ)は、少しずつ水深が深くなる作りで、最も深いところで身長162cmの私の首下に水面が来る深さになっています。プールでのんびり過ごすだけでなく、少し泳ぎたいという人も満足できそうな深さです。 “ブラック プール”を奥まで進むと、千葉の緑豊かな風景が一望できます。
サークル型の“シグネチャー プール”には浮き輪やビーチボールが浮かんでいて、自由に使うことができます。プールのまわりには、ゲストルーム以上の数のチェアがずらり。チェア同士の間隔は十分に空けて、プライベート感を損なわないように工夫しているとか。また、冷暖房完備のプールハウス(要予約)も用意されており、こちらはさらにプライベートなスペースです。
プールサイドは、昼間と夜で雰囲気ががらりと変わるのが印象的でした。明るく開放的な昼間とは打って変わって、夜はムーディーなライティングと山奥ならではの静けさが共存する空間の中でくつろぐことができます。薄暗くなるので、普段、水着を着るのにあまり前向きになれないという人でも、気負わずプールを満喫できそう。また、部屋数が限定されていることもあってか、プールサイドには人がそう多くなく、身内のメンバーでマイペースに楽しめるのも好印象でした。
雄大な自然の風景の中でプールに浮かんでいると、その日の午前中まで東京で仕事をしていたことが嘘のよう…。ステイしている間は、電話が鳴らないように願うばかりです。
プールサイドバーでは、ビールやカクテルなどの各種ドリンクのほか、プールサイドスナックを提供しています。プールサイドスナックは、シャンパンに合うアフタヌーンティーをコンセプトにした“プールサイド ローフロー”(4000円)や“フェッシュ&チップス”(1500円)、サローインステーキバーガー(4800円)などがあります。泳ぎ疲れたらここでのんびりおしゃべりするのもアリ。サークル型のカウンターなので、たまたま居合わせた人とのコミュニケーションが生まれることもあるかも。
広々としたゲストルーム
アメニティーや備品にもこだわりが光る
ゲストルームに入ると、ロビーと同じ、いい香りに包まれました。私が宿泊した部屋は、大きな窓から陽が差し込んでいて、テラスに出ると“シグネチャー プール”のきらめく水面が一望できました。ゲストルームや共用スペースの床やソファは耐水仕様で、水着のままでくつろぐこともできるそう。
ホテルステイをするにあたって、小さな要素でありながらも満足感を大きく左右するものといえば、アメニティー。BPCのゲストルームにはシグネチャーの香りに寄せて作った、オリジナルのシャンプーとトリートメント、ボディーソープ、ボディーミルクが備えられています。香りも良く、ケチらず使える容量で用意されていたので、個人的にはかなり“アタリ”。「ダイソン(DYSON)」のパワフルなドライヤーが備えつけられているのに気づいた時には、心からのガッツポーズが出ました。
部屋にテレビがないのも印象的で、その理由を担当者に聞いてみると、「滞在中は思い切りプールを満喫して欲しいから」とのこと。代わりにスピーカーがあったので、私は好きな音楽をかけて心地よく過ごしました。情報をシャットアウトして、思い切りデトックスできそうですね。
プール×お鍋の不思議な組み合わせ?
朝食はプールサイドで食べても◎
食事も旅の楽しみの一つ。BPCでは、ディナーやBBQは必ずオーダーしないといけないものではないものの、こだわりのフードメニューをそろえています。
ディナーは、紹介制のモダンアメリカンレストラン、ノー コード(NO CODE)の米澤文雄シェフが監修したBBQ(8000円)と和食割烹 酒井商会の酒井英彰シェフの監修のホットポット3種類(薬膳火鍋、千葉県産白姫豚のオーガニックハーブしゃぶしゃぶ、和牛ローストビーフ&千葉県産ベーコンのチーズフォンデュ/各8000円)から選ぶことができます。プールクラブにお鍋という組み合わせは不思議ですが、ゲストの冷えた体を温めるためのセレクトだそうです。
私がいただいたのは薬膳火鍋。ピリ辛の黒胡麻麻辣スープと魚介の旨味がつまった緑白湯の2種類のスープでラムや鶏肉を食べ、〆にはフォーを啜りました。たしかに体が温まる!
BBQは、5種類のお肉(鶏、豚、牛、ラム、ソーセージ)や地元産の季節の野菜をハーブで焼き上げます。アップルマスタードやスモーキーBBQ、粒マスタード、かんずりマヨなどのオリジナルソースなどをお好みに合わせてつけることができます。前菜にはシュリンプカクテル、〆にはパエリアが用意されています。
朝食に用意されるのは、野菜たっぷりのミネストローネ(ボタニカルをイメージした緑色!)とふわふわの卵とBLTのサンドイッチ。サンドイッチは、プールサイドやテラスなど、ゲストが好きな場所で食べられるようにと、専用のボックスに入れて部屋に届きます。卵には贅沢なボリュームがあり、BLTはこんがりと焼かれたスモーキーなベーコンの味わいがしっかりと感じられました。一人暮らしをしていて平日に働いていると、朝から手の込んだご飯をゆっくり食べる機会もなかなかないので、ありがたみが沁みます。
サウナは2箇所
木々がざわめく中の外気浴が最高
サウナーのみなさま、お待たせいたしました。サウナについてです。サウナは、宿泊棟とプールサイドに一つずつ用意されています。どちらも、水着を着用して利用する男女共用。家族やカップルでも一緒に入れるのが嬉しいですね。宿泊棟のサウナには、飲料水や水風呂、ジャグジー、外気浴スペースがそろっていました。サウナは、暗くて窮屈に感じることも多いですが、BPCのサウナはくり抜かれた窓から緑が覗く明るい空間です。蝉の鳴き声や木々のざわめきの中で、おいしい空気をいただける外気浴スペースでは、なんとも言い難い至高の幸せを感じました……。サウナ好きにはたまらないはず。
プールサイドのサウナは大きくないものの、全面が窓になっており、昼間は自然光を浴びながらサウナ浴ができる空間。水風呂の代わりにシャワーが用意されていて、プールサイドのチェアで外気浴ができます。
まとめ
BPCは、都会の喧騒を離れて気軽にリゾート気分を満喫できるホテル。VALMの北原代表は「ゲストがここで自分を癒すことで、自己肯定感が上がるような場所を目指したい」と話してくれましたが、確かに帰りは自然と「よし、明日からまた頑張ろう…!」という気持ちが湧いてきました。毎日頑張っているみなさん、たまの休暇にはBPCのような施設で自分を労ってみてはいかがでしょうか。