アイスタイルグループは9月1日、関西初の旗艦店「アットコスメオーサカ(@COSME OSAKA)」をJR大阪駅直結の商業施設ルクア イーレ3階にオープンする。同館2階に構えていた「アットコスメストア ルクア大阪店」の移転に伴う出店となる。場所は3月26日に移転した「エストネーション(ESTNATION)」の跡地で売り場面積は約893㎡。デパコスからプチプラまで約500のブランドを取り扱い、商品数は約1万2000点をそろえる。
遠藤宗アイスタイル社長は、「(東京・原宿の旗艦店)アットコスメトーキョーのコピーを作りたかったわけではない。アットコスメオーサカは新しい機能として進化した姿になっている。1つ1つのブランドがわかりやすく、“新しい出合い”を創出する」と話す。
アットコスメオーサカでは、日本未導入の海外ブランドや認知が低いD2Cブランドなど、国内外の新興ブランドを展開するゾーンを設置。先行販売や限定品も多く用意する。さらにアットコスメのアプリと連動し、1日1回好きなサンプルを無償でもらえる自動販売機を初導入する。菅原敬アイスタイル取締役CFOは「これまでサンプルを渡したお客さまの属性が分からないことが課題だった今回はアットコスメのデータと紐付くため、お客さまのデータをメーカー側に共有でき、マーケティング活動につなげていただけるメリットがある」と話す。
店舗デザインのコンセプトは“テーマパーク”で、什器の高さをあえて変え奥行き感を演出した。店舗設計を担当した加藤涼太アイスタイル店舗カンパニーFS事業本部OSAKA営業部マネージャーは、「迷路のように設計し、『次のコーナーはどんなブランドと出合えるのかな』と思えるようなワクワク感をもたらせた」。各所に設置されたデジタルサイネージも特徴で、アットコスメトーキョーよりも数が多い。「メーカー側から動画で紹介したいという要望が増えている」と話す。
接客教育に注力したという美容部員は、既存店からの人事異動や新規採用した約30人を配置。店長・ショップマスターは、アットコスメトーキョーの初代店長を務めた田村愛さんが着任した。田村店長は「アットコスメトーキョー以上に盛り上げていきたい」と意気込む。
大阪駅周辺は全国でも屈指の百貨店・商業施設の激戦区であるが、「もともと化粧品を買うときの“ハブ”になりたいという思いで店を作っている。ここで試して、他の店舗で購入しても全く構わない。どこで購入するかはお客さまの自由。ここのエリアが盛り上がり、ビューティ市場全体の活性化につながれば」(遠藤社長)と話す。
アットコスメトーキョーは2020年1月のオープン直後にコロナ禍に見舞われ、「厳しい時間」を過ごしてきた。ここ最近は順調に推移し、平日は約9000人、週末は約1万5000人と来客数が増加。買い上げ率は約40%で、月間の売り上げも平均約5億円まで伸ばしているという。なお、アットコスメストア ルクア大阪店(売り場面積約149㎡)の売り上げは年平均約7億円だった。アットコスメオーサカでは、「中長期的にアットコスメトーキョーの月売り上げの半分を目指したい」。
■アットコスメオーサカ
オープン日:2023年9月1日
住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ3階
営業時間:10時30分〜20時30分
店休日:施設営業日に準じる
取り扱いブランド:「シャネル(CHANEL)」「スック(SUQQU)」「RMK」「アスレティア(ATHLETIA)」「ランコム(LANCOME)」「アディクション(ADDICTION)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「カネボウ(KANEBO)」「M・A・C」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「タカミ(TAKAMI)」「クラランス(CLARINS)」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「クリニーク(CLINIQUE)」「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」「ポール & ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「ルナソル(LUNASOL)」「コスメデコルテ(DECORTE)」「シセイドウ(SHISEIDO)」「アンドビー(&BE)」「ケイト(KATE)」「マキアージュ(MAQUILLAGE)」「キャンメイク(CANMAKE)」「エクセル(EXCEL)」「セザンヌ(CEZANNE)」「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」「エストラ(AESTURA)」「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」「イニスフリー(INNISFREE)」「花西子(FLORASIS)」「ヘラ(HERA)」「パーフェクトダイアリー(PERFECT DIARY)」「ティルティル(TIRTIR)」「ロムアンド(ROM&ND)」など