おりものシートブランド「サラサーティ」を展開する小林製薬は、おりものをテーマにした展示「My Body, My Self. -カラダの疑問展-」を9月2〜5日、原宿の八角館ビルで開催する。35年に渡るブランドの歴史の中でも、おりものをテーマに展示を行うのは今回が初めて。おりものや体にまつわる疑問をカテゴリーごとに解説する展示コーナーをはじめ、おりものシート付きガイドブック(限定3000部)や、8種のおりものシートを自由に持ち帰ることができる「サラサーティ」おりものシートバーなどを展開する。
同展示は体や性にまつわる「しかたない」で諦めてしまっていることを「しかたなくない」ものとして変えていくアクションを展開するソーシャルプロジェクト「#しかたなくない」とのコラボレーションによって実現。「カラダのこと、わからないままなのは#しかたなくない」をコンセプトに、誰にも相談できず一人で不安・悩みを抱え込んでしまいがちな「おりもの」への理解を深めてもらうことで、自分自身の身体と向き合うきっかけづくりを目指す。
近年は生理について取り上げられることが増えているが、おりものにスポットが当てられることはほとんどなく、毎日付き合っているはずのおりものに関する知識を持っている人はほとんどいない。小林製薬の調査では、「おりものの量やにおい、気になりますか?」という質問に対して若者世代(10~20代)の47.5%が「気になる」と回答した一方で、全体の53.5%が「女性特有の悩みについて情報収集はしない」と回答。気になるものの、情報収集ができていない状況が明らかになっている。
小林製薬で「サラサーティ」を担当する白石千夏氏は「お客さまと会話をする中で、体の不調や不安を抱えているにも関わらず相談できずに我慢している人が多いと感じていた。おりものは体調のバロメーターといっても過言ではなく、最近は梅毒をはじめ性感染症が増えていることもあり、身体の異常や変化に気づき対処して欲しいという思いからイベントを企画した。文章だけでは分かりにくいことを、サンプルやニオイで表現している」とコメント。
制作したおりものシート付きガイドブック「My Body, My Self」の編集には文筆家の佐久間裕美子氏が率いるサクマグコレクティブ(sakumag collective)が参加。おりものにまつわるパーソナルな体験談や読者に向けたメッセージを盛り込んだ。巻末には「サラサーティ」のおりものシートを付録し、手に取ったことがない人に向けても提案する。