百貨店主要5社の2023年8月度業績は、おしなべて1〜2割の増収だった。引き続き、都心店におけるラグジュアリーブランドや高級ハンドバッグ、ジュエリーなどの高額商品が好調のエンジンとなっている。
各社の前年同月と比較した売上高は、三越伊勢丹が21.2%増、高島屋が14.6%増、大丸松坂屋百貨店が17.7%増、そごう・西武が14.1%増、阪急阪神百貨店が23.8%増。
三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は前年同月比17.7%増、三越日本橋本店は10.7%増だった。「デザイナーズブランドを中心に軽衣料やバッグなど秋物の新作も好調に動き出している」(同社)。
関西圏の店舗は中旬、台風7号による休業に見舞われた。阪急阪神百貨店は15日に関西の11店舗を休んだが、阪急本店は前年同月比25.8%増と大きく伸ばし、8月の最高業績を更新した。婦人服が同2割増、モード・インターナショナルファッションやアクセサリー、バッグ、 化粧品などは3割以上伸ばした。
そごう・西武の西武池袋本店は、親会社セブン&アイ・ホールディングスによる同社の売却交渉をめぐり、労組が31日にストライキを実施しして全館を休業した。前年同月よりも営業日は1日減ったものの、売上高は12.9%増だった。