ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第125回

決算から読み解くビューティ企業の共通点

有料会員限定記事

【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。 今週は、決算から読み解くビューティ企業の共通点について。

佐藤和佳子/三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニアアナリスト プロフィール

(さとう・わかこ)1992年に岡山大学大学院自然科学研究科修了、同年住友信託銀行に入社。94年から株式アナリスト業務、2006年入社のみずほ証券を経て19年5月から現職。日経ヴェリタスのアナリストランキングにおいてトイレタリー・化粧品セクターで17年から6年連続で1位を獲得

【賢者が選んだ注目ニュース】

4〜6月決算が出そろった。まず海外化粧品企業の決算から共通点を見る。プレステージ化粧品よりマス化粧品の成長率が良い。例えば、ロレアルのリュクス事業の実質増収率は前年同期比8.6%増、量販店などに展開するブランドを擁するコンシューマー・プロダクツ事業は同15.4%増だった。バイヤスドルフでは高価格帯「ラ・プレリー」が同7.5%減、「ニベア」は同18.8%増だった。なお、高価格帯のポートフォリオに集中するエスティ ローダー カンパニーズは最終損益が3200万ドル(約46億円)の赤字となり、米国とアジアのトラベルリテールの売り上げが低迷したという。総じて、欧米の節約志向や中国の景況感の悪化が影響したとみられる。

アジアのトラベルリテールに異変

この続きを読むには…
残り1713⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。