マッシュグループは今やファッション&ビューティの両分野で国内のリーディングカンパニーと言えるまでに成長したが、その原動力は「人」にある。企画や店頭で活躍する花形職種から縁の下の力持ちまで、社員22人の仕事を紹介する。本記事で登場するのは、クリエイティブカンパニーを底支えするWEBデザイナー、生産管理本部長、CFOの3人。(この記事は「WWDJAPAN」2023年9月4日号からの抜粋です)
WEBデザイナー
早乙女彩(さおとめ・あや)/マッシュデザインラボ WEBプロモーション事業部 シニアWEBデザイナー プロフィール
CGアニメーションの企画・制作、ウェブサイトの制作・運営・管理など、業務は幅広い。自社ブランドや自 社コーポレートサイトのデザインのほか、さまざまな業種のクライアントの案件にも対応する PHOTO :KAZUSHI TOYOTA
“職人気質”を貫くクリエイティブ集団の一員
ファッションやビューティの印象が強いマッシュグループだが、もともとは建築デザイナーだった近藤広幸社長が、1998年にCGグラフィックデザインの会社として創業したのが始まり。CG制作やWEBサイトの構築などを主業とする子会社マッシュデザインラボは、そのルーツを今に受け継いでいる。同社は自社ブランドのサイト制作以外にも、不動産関連など幅広い業種のクライアント案件を受託する。外部クライアント担当グループでシニアWEBデザイナーとして活躍するのが早乙女彩さんだ。
「仕事の幅を増やしたい、自分のスキルを上げたい」と、プリントシール機の背景やスタンプをデザインする会社から、2014年にマッシュへ転じた。入社した頃は今よりもベンチャーマインドが色濃く、「体育会系気質で(入社当時は)とにかく驚いた」と笑いながら振り返る。
マッシュデザインラボの強みは「CGの企画・制作からウェブデザイン、コーディング、サイトの運営・管理まで、一括してきめ細かく対応できること」。1案件のスタートから納品まで、ほぼ1人で対応する分業体制で仕事をこなす。「個人のスキルだけではなく、チームの雰囲気もすごく大事。最新の技術や情報を共有し、刺激を受け、影響され合ういい人間関係があることをマッシュで教えてもらった」と、組織で働く意義を実感する。
入社して気づけば9年。当時からは会社が大きく成長し、社屋も移転して広々となった。一方で「もの作りに対する真摯な気持ちと職人気質は変わらない」。“デザイン”という会社の根っこを支える存在として、プライドを持ち日々の仕事に向かう。「タイムパフォーマンスを常に磨いていきたい」と早乙女さん。子育てとの両立のため時短勤務の中、時間内に質がよく、信頼に値するものを仕上げて納品することを心掛ける。それも「もともとスピード感を持って仕事することが好きだから」と気負いはない。
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