女性に厚い支持を受けるブランドがそろうマッシュスタイルラボ。商品企画の担当者たちはどのような思いを持って服を作っているのか。座談会を通じ、普段の仕事ぶりや大切にしていることを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年9月4日号からの抜粋です)
WWDJAPAN(以下、WWD):企画部の1日は。
小浜萌・新規事業準備室チーフデザイナー(以下、小浜):私は育児で時短勤務中です。午前中は企画・生産・MDの会議。ランチを済ませたら、次のシーズンの企画会議です。その前後にメーカーとの商談が入ることもあります。合間を縫って、企画のヒントを得るために外に出てみたり、図面を描いたり、商品サンプルの修正をしたりしています。
杉田萌恵「ミラ オーウェン」サブチーフデザイナー(以下、杉田):私も商談や会議に追われているうちに、あっという間に1日が終わっちゃいます。
大久保昌洋「ジェラート ピケ」ディレクター(以下、大久保):インプットとアウトプットのために時間を作ることが意外と難しいんですよね。
WWD:デザイナーは企画室にこもり、図面を描いているイメージ。
森下真依「フレイ アイディー」デザイナー兼トレンドマーケッター(以下、森下):シーズンの方向性がはっきりするまではチームプレーが多いですね。
杉田:会議ではまず企画のメンバーがそれぞれ今気になっているトレンドや人物を出し合います。コンセプトが固まり、どういう服や雑貨が必要か?まで議論がブレイクダウンできたらスタートライン。商品ごとに担当が振り分けられて、取引先との商談や図面やサンプル製作を進めます。
大久保:「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」はルームウエア、バッグ、ぬいぐるみからペット用グッズまであります。ギフト需要も大きく、バレンタインやクリスマスなどのイベント限定企画も用意します。たくさんの商品を作らなくてはならず、なおさらチームプレーの意識が強いです。
杉田:企画部のチームワークは、商品のクオリティーを担保する意味でもすごく大事。「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」は15人ほどいるデザイナーが手分けして商品を作ります。どの商品もブランドらしいクオリティーを保たれなければならない。ディレクターや企画メンバーと密にコミュニケーションを取りながら企画を進めます。
森下:「フレイ アイディー(FRAY I.D)」は、個人のインプット・アウトプットに割く時間が長いです。ブランドごとに企画部の特色がありますね。私はトレンドマーケッターというまだまだ勉強中の立場でもありますが、責任を持ってメーカーとの商談に臨みます。
「専門学校で学んでおく必要は?」
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