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それでも、前を向く。

盛り上がりましたねー、FIBAバスケットボールワールドカップ2023。男子バスケットボール日本代表は見事、パリオリンピック出場を決めました。私が注目したのは、日本が誇るスリーポイントシューターの富永啓生選手。この大会中に、彼にまつわる名エピソードが生まれました。

終盤の大事なオーストラリア戦。スリーポイントシュートを期待され出場した富永選手は、10本のスリーポイントシュートを放ち、決まったのは0本。試合後、落ち込む富永選手に声を掛けたのが、頼れる兄貴こと渡邊雄太選手。NBAのスリーポイントの名手、ステフィン・カリー選手を引き合いに出し、「カリー選手にも、スリーポイントを10本打って全て外した試合があった。けれど、その次の試合でNBA記録を塗り替えた。それが次の試合(カーボベルデ戦)で起こるぞ」。

そして最終試合にして、勝てばオリンピック出場が決まるという運命のカーボベルデ戦。渡邊選手の言葉に勇気をもらった富永選手は、驚異の6本連続スリーポイントを含む22得点を決める大活躍で、その試合のプレーヤー・オブ・ザ・ゲームに輝きました。失敗は誰にでもあるもの。失敗によって下を向いたり投げやりになったりせず、前を向いた人だけが、次の成功をつかみ取れるのですね。

前を向く大切さを感じさせてくれるのが、NHKの経済バラエティー番組「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」です。これは毎回有名企業が登場し、「予算をかけて開発したのに大コケした商品」を、実際に関わった社員のエピソードをまじえて紹介する番組。その失敗談が面白おかしく紹介されるのですが、実は最大の見どころは、その失敗から立ち上がって前を向き、次に大ヒット商品を生み出すまでの過程なのです。9月13日に放送される同番組に、化粧品メーカーのコーセーが登場します。楽しみですね。番組を見る前に、この記事で予習をしてはいかがでしょうか。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

コーセー小林社長がNHK「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」に出演 80年代百貨店競争時代のドタバタ劇を振り返る

コーセーの小林一俊社長が、9月13日23時に放送されるNHK「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」に出演する。外資系ブランドが百貨店の化粧品売り場を席巻していた1980年代、「このままだと百貨店を追い出される」と危機感を抱いたコーセーが社運を賭け立ち上げた百貨店専用ブランドと、そのブランドを巡り巻き起こった現場の大混乱を取り上げる。

講談家・神田伯山がMCを務める同番組は、「企業の黒歴史=苦労」をテーマに手痛い失敗談や黒歴史を笑いに変えながら今に生きる教訓をあぶり出していく経済バラエティー。インタビューパートのほか、フィギュアのコマ撮りに乗せて状況や歴史を説明していく神田の講談も魅力になっている。

小林社長が語るのはブランドの差別化に苦しんだ80年代の物語。化粧品メーカーの主戦場である百貨店売り場を巡る戦いで生き残るべく、起死回生の大プロジェクトとして新ブランドを立ち上げたものの、フタを開けてみると現場は思わぬ大混乱に……。次回予告PR動画では「かなり盛り上がりました。いけると」と語る小林社長に、「社内でのみ(笑)」とツッコミを入れる神田とのやりとりも紹介されている。また、社内のドタバタぶりを再現するコマ撮りVTRには「妖怪ウォッチ」のキャラクターたちが登場している。

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NEWS 02

敏腕ファッションPRが立ち上げた洒落てる飲食事業3選 ケータリングにも対応

無料で読める

敏腕ファッションPRが立ち上げたイケてる飲食3事業【ファッション&ビューティパトロール】

近ごろ、なじみのファッションPRたちから続々と届く「事業立ち上げました〜☆」の便り。ほうほう、自分のショールームを立ち上げたのね、と思いきや皆さん手掛けているのはファッションではなく飲食事業!どこも美味しいのはもちろんのこと、めっちゃ洒落てるのがサスガです。冒頭のケータリングプロダクション「ヘベレケ」はもちろん、「ヤヨイ東京」「イオ」もケータリングやイベントにも対応しているので、これからのイベントシーズン、イケてるケータリング業者を探しているファッション&ビューティ業界人は要チェックです。(この記事は「WWDJAPAN」2023年9月4日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

NEW1
ヘベレケ(hebeerryk!)

「ヘベレケ」は、フリーランスPRで下北沢のワインショップ「ペロウ」にも勤務するKondo Taroさんと、アッシュ・ペー・フランスで卸営業や展示会事業を担当した後、学芸大学の人気イタリアン「リ・カーリカ」などでサービスマンを務めた戸梶由衣さんが今夏立ち上げたナチュラルワインのケータリングプロダクション。交友のある飲食店や生花店と組んで、ワインと共にイベント内容に沿ったフードや空間演出も提供する。立ち上げ早々、ファッション関連イベントに引っ張りだこ。集客力&話題性はやはりPRのプロ!

【インスタグラム】@hebeerrykest2023

NEW2
ヤヨイ東京(YAYOI TOKYO)

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。