ファッション

セカンドハンドを販売するフィンランド発ジュエリー「カレワラ」 使い捨て文化にノー

フィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」は、2022年から本国で“プレラブド”コレクションを展開している。プレラブド”とは、“前に愛された”という意味。消費者から持ち込まれた使用済みの「カレワラ」のジュエリーを自社の工房で修理やメンテナスを行い、再販している。85年の歴史を持つ同ブランドが販売したジュエリーの種類は多く、“プレラブド”コレクションでしか手に入れることのできない貴重なものもある。そのユニークさからギフトとしても喜ばれている。

再販という企画が生まれたきっかけは、「衣服だけでなく、ジュエリーもリサイクルできるということを消費者に働きかけたい」という思いから。サステナビリティは、「カレワラ」のブランドバリューの中核をなすもので、ジュエリーのセカンドハンドビジネスの先駆者的存在を目指している。同ブランドのジュエリーは高品質でタイムレスなデザインなので、世代を超えて長く愛用できるという。

修理やメンテナンスでセカンドハンドに輝きを

“プレラブド”コレクションのアイテムは郵送または、「カレワラ」の店舗に持ち込むと、オンラインショップや直営店で使用できるギフトカードが提供される。ギフトカードの価格は、価格リストで事前に確認が可能。再販価格やギフトカードの価格は、素材やジュエリーのサイズに基づいて変動する。「カレワラ」のジュエリーであれば、壊れていても、オリジナルの箱や保証書がなくても持ち込むことができ、金細工職人により修理やメンテナンスが行われる。どうしても修理できない場合は、リサイクルするそうだ。現在、“プレラブド”コレクションを展開しているのはフィンランドだけで、それが占める売り上げの割合は15%。今後は、国外での展開も視野に入れ、25年までには25%を目指すという。

キルシ・パーッカリ=カレワラ最高経営責任者は、「『カレワラ』は、使い捨て文化に反対し、世代から世代へと受け継がれるジュエリーをつくることを目指している。われわれの成長戦略の一部としてプレラブド“コレクションが大きな役割を担っている」とコメントしている。

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