花王の2012年12月期連結決算は、売上高が対前年比100.4%の1兆126億円、営業利益が同103.2%の1016億円、経常利益が同104%の1042 億円、純利益が同120.5%の624億円だった。ヒューマンヘルスケア事業やファブリック& ホームケア事業が売り上げに貢献。純利益は今期から決算期の変更に伴い、一部連結子会社の繰り延べ税金資産を計上したことから大幅に上回った。
事業別売上高は、ビューティケア事業が前年比横バイの4444億円、ヒューマンヘルスケア事業が対前年比105.5%の1520 億円、ファブリック& ホームケア事業が同102.8%の2367億円、ケミカル事業が同94.9%の2081億円だった。
ビューティケア事業は、重点ブランドの強化を図った結果、カウンセリング化粧品のソフィーナ プリマヴィスタやオーブ クチュール、コフレドールが好調に推移。セルフ化粧品では、ケイトが売り上げを伸ばした。プレミアムヘアケア製品は、スタイリング剤・ヘアカラーの市場縮小などにより売り上げが下回ったものの、台湾や香港、マレーシアでリーゼの泡タイプヘアカラー、欧米でジョン・フリーダの泡タイプのヘアカラーなどが伸長した。
地域別売上高は、日本が同101.2%の7208 億円、アジアが同95.4%の1599 億円、米州が同99%の900 億円、欧州が同94.5%の1105億円だった。
来期の売上高は1兆2700 億円、営業利益1160 億円、経常利益1170 億円、純利益730 億円を見込む。