ロレアルの9月30日終了の2012年度第3四半期決算は、売上高が対前年同期比111.8%の55億2000万ユーロ(約5685億6000万円)で増収だった。しかしアジアとトラベルリテールの不調が響き、既存店ベースの売上高は同104.6%と、第1四半期の同106.4%、第2四半期の同105.7%に続き、鈍化が続いた。
主な事業部別の売上高の伸び率は、プロフェッショナルプロダクツ事業部が同100.1%、リュクス事業部は同106.6%、コンシューマープロダクツ事業部は同104.9%、アクティブコスメティクス事業部は同105.6%、ザ・ボディショップは同105.1%だった。また、地域別の売上高は、新興市場は同108.1%と1ケタ成長に留まり、東欧は同99.4%、北米は同107.1%だった。
ジャンポール・アゴン=会長兼最高経営責任者(CEO)は「第2四半期に発売したランコムの『ラヴィエベル』やイヴ・サンローランの『マニフェスト』が好調のため、第4四半期は業績の改善が見込めるだろう。2012年通期の売上高は、約4%の伸びを見込んでいる」とコメントした。
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