口コミサイトのアットコスメを運営するアイスタイルの2013年6月期連結決算は、売上高が対前年比143.9%の64億1000万円、営業利益が同120.1%の7億3800万円、経常利益が同116.7%の7億1300万円、純利益が同115.9%の4億2900万円だった。「主力のメディア事業のタイアップ広告が順調に推移し売り上げに寄与。売上原価や販管費を抑制し収益性の向上に努めた」(吉松徹郎・社長)結果、増収増益となった。
事業部別売上高は、メディア事業が同130.8%の33億円。アットコスメのブランディング広告が好調の他、月額固定課金型のブランドコミュニケーションサービスの登録ブランド数が前年比109ブランド増の453ブランドとなったことなどが寄与した。EC 事業は、子会社アイスポットとのID・ポイント連携やグループサイトからの送客が好調で、同124%の5億6670万円となった。店舗事業は、同126.9%の18億7209万円。12年4月にオープンしたルミネ池袋店や9月に改装したマルイ上野店がけん引した。その他事業は、アイスポットの広告掲載サービスが堅調で6億7113万円となった。
今期は、既存事業が堅調に伸びを見せると予測するものの、新規事業への投資や本社移転などで一時的なコストが発生することから、売上高が同116.7%の74億7800万円、営業利益が同79.5%の5億8700万円、経常利益が同79.8%の5億6900万円、純利益が同59.2%の2億5400万円を見込む。