ビジネス

コティの13年度通期は増収。新CEOは成長戦略も発表

 ニューヨーク発−8月1日付で就任した「コティ(COTY)」のミシェル・スカナビーニ最高経営責任者(CEO)が、2013年度通期の業績と新たな戦略を発表した。6月30日終了のコティの13年度通期決算は増収だった。売上高は対前年比100.9%の46億5000万ドル(約4603億5000万円)、純利益は1億6800万ドル(約166億3200万円)、非経常損益項目を除く修正後当期純利益は3億2440万ドル(約321億1560万円)だった。

 カテゴリー別売上高は、フレグランスが同102%の24億9000万ドル(約2465億1000万円)、カラーコスメが同103%の14億7000万ドル(約1455億3000万円)、スキン&ボディケアが同95%の6億8990万円(約683億円)だった。スカナビーニCEOによると「売上高の54%を占めるフレグランスをけん引したのは、4年連続2ケタ増を記録している『マーク ジェイコブス』。31%を占めるカラーコスメでは、リンメルが2ケタ増と好調に推移した」。業績が低迷しているスキンケアブランドのフィロソフィーについては、マネジメントチームの人事交代、アリゾナ州・フェニックスからの本社移転、流通の見直しにより、引き続きテコ入れを図るという。

 またスカナビーニCEOは、今後の戦略について好調な10ブランドを最重要ブランドと位置付け、さらなるパフォーマンスの向上を図ると発表。また同社の強みであるフレグランスとカラーコスメ市場におけるシェアを拡大する他、5年以内に現在の総売上高の4分の1から3分の1に拡大するとみられている新興市場における売り上げを伸ばすと言う。さらに低価格帯から高価格帯まであらゆる価格帯をカバーするブランドラインアップを揃えること、サプライチェーンの最適化による利益率の改善など、6つの戦略の柱を発表した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。