花王は、2012年12月期の第2四半期(4 〜 9月)決算を発表した。連結売上高は、対前年比99%の6089 億7600万円、営業利益が同92.8%の533億7700万円、経常利益が同94%の553億5300万円、純利益が同116.6%の358 億6100万円だった。為替変動の影響により、売上高は微減となったが、純利益は今期から決算期の変更に伴い、一部連結子会社の繰り延べ税金資産を計上したことから大幅に上回った。
事業別売上高は、ビューティケア事業が同98.3%の2672 億円、ヒューマンヘルスケア事業が同103.5%の938 億円、ファブリック& ホームケア事業が101.9%の1460 億円、ケミカル事業が93.6%の1199 億円だった。ビューティケア事業は、カウンセリング化粧品のソフィーナ プリマヴィスタやオーブ クチュール、コフレドールが好調に推移。セルフ化粧品では、ケイトやうるりが売り上げを伸ばした。しかし、シャンプーやリンス、ヘアカラーが競争激化により伸び悩んだ。アジアではリーゼ、欧米ではジョン・フリーダの泡タイプのヘアカラーが好調だった。営業利益は、日本のビジネスの構造改革を継続したことなどが一因となり、73億円と前年を3億円上回った。
地域別売上高は、日本が同100.5%の4656億円、アジアが同90.7%の805億円、米州が同94.1%の454億円、欧州が同89%の544億円だった。
通期の売上高は1兆200億円、営業利益が1000億円、経常利益が1010 億円、純利益が600 億円を見込む。