【追記:9月25日14時30分 最下段のアイテム別写真に税込価格を記入しました】
インディテックスグループの「ザラ(ZARA)」は9月28日、日本発のウィメンズ、メンズブランドである「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」とのコラボレーションコレクションを発売する。国内は「ザラ」25店と公式ECで販売。「ザラ」銀座店では、28日から10月8日までコラボの世界観を表現したポップアップも開催する。今秋は「ザラ」の日本進出25周年でもあるという。「ザラ」が日本のブランドとのコラボを企画するのは今回が初めて。
コラボ商品は“NEW MIX FASHION”をコンセプトに、「メゾンスペシャル」が強みとするユニークな素材使いやボリュームシルエット、鮮やかな色合いを生かしたコレクションとなっている。デニムアイテムやニットを軸とした提案で、ウィメンズはビスチェやボディースーツなど「メゾンスペシャル」らしい攻めたアイテムもそろう。ウエアだけでなく、バッグ、シューズ、ショルダーウォレットなど雑貨も充実。また、ウィメンズ、メンズに加えて、「メゾンスペシャル」本体では扱っていないキッズアイテムも豊富にそろい、親子リンクコーデも楽しめそうだ。
キャンペーンビジュアルを、ネオン看板を模したようなキッチュなセットの中で撮影しているのも楽しい。「ザラ」は「日本のファッションの感性と国際的なトレンドの融合から創り出される、多様なファッションの可能性を提供することを目指したコレクション」、「メゾンスペシャル」は「『ザラ』の経験・専門性に両ブランドのスタイルを融合させ、日本のファッションにおけるわれわれの独自の知識を組み合わせた結果、現代的で魅力的、且つ独創的なデザイン提案につながった」とコメントしている。
コロナ禍で急成長、売上高36億円
「メゾンスペシャル」は、サザビーリーグ傘下のプレイプロダクトスタジオ(2023年2月にメゾンスペシャルから改称、菅井隆行社長)が19年3月にスタートしたウィメンズ、メンズブランド。SNSやECでも“映える”強いデザインが他にないと支持され、コロナ期間中に急成長した。現在、南青山の路面店や新宿ルミネ2などに10店を持つ。23年3月期のプレイプロダクトスタジオとしての売上高は約36億円だった。直近では「アジア圏を中心に訪日客からの反応がいい」(菅井社長)といい、海外展開を模索している。「ザラ」とのコラボで「メゾンスペシャル」のブランド認知が高まれば、海外からの引き合いはさらに高まりそうだ。
「ザラ」は韓国の「アーダーエラー(ADER ERROR)」や英「スタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」などともここ数年でコラボしている。毎年有力ブランドとの豪華コラボを発表し話題となっている競合の「H&M」と比べると、ファッション好きに刺さる実力派ブランドと組んでいる印象だ。